承認欲求の骨

総合的な言語感覚を磨く練習です。

よりぬきzig8月号(2021)

 

合理的な鳴り方をしている音を聴いてそれを良いと思う感覚質を、全て否定。

お金持ちや音楽家の家系に生まれただけの良さを受け取る感覚質とA10細胞神経群を、全て削除。

2021.8.3

 

 

死の匂いのしない人は飽きる。

2021.8.5

 

 

いけすかない奴らの持参ドリンク、綾鷹ラテ率高い。

2021.8.6

 

 

いずれ暮らしの果てに散る、青雲。

 

自分が今何をしているのかというのは、殆ど説明できない。何をしているのかを殆ど知らないのである。

 

千切られ、再構成され、両の頰が目の様になって蟠っている不可思議なアンパンマンの残骸が床に張り付いている。それを見ている。

2021.8.7

 

 

夏の終わりが若者のすべてに縛られる呪い。

2021.8.11

 

 

自分で作った小さな幻想に包めないもの、つまりは思い込みの権力が及ばないもの。それを拒んだりする。拒むまでいかないにせよ、何もそこにはなかった、というような顔をする。

2021.8.12

 

 

独自の方法で感謝するとか、他人に伝わらない仕方で心から思うみたいなのは、ダメですか。

 

伝わらなければ意味がないという人々には、非意味の文学は分かれない。非意味の文学が分かれなくていいというのならば、その感性を一生、NUMBだと言って、分断すればいい。

2021.8.13

 

 

大人として完全に出来上がっている人と話していると、いかに自分がヘラヘラしていて、無責任で、他人の気持ちを考えられず、スキゾフレニアで、考えがとっ散らかっているかが分かる。ちゃんとしないと。

地に足をつけて、現実にしっかりとコミットメントして、ちゃんと誠実に、責任もって自分の決めた仕事をして、お金を稼いで、家族を養う。そういう生き方に対して、なぜ、すぐ茶化すのか。巫山戯るのか。クスクスし始めるのか。それが一番バカなのに、分かっているのに。なぜ、続けてしまう。

2021.8.20

 

 

べちゃっと炊かれ、冷め、一塊のういろうのようになった飯を、一口分ずつ箸でちぎりはなしながら食べてゆく。

まずいなぁと思いながら食欲だけで嚥下していく斡旋弁当。チープなセックスだ。

 

世界がクソ軽い感じ、融通無碍な感じ。臍の緒までワイヤレスで赤子が生まれてくる感覚。

高校生だった時に、彼氏彼女が共有した片方ずつのイヤホンは、最後の臍の緒だったのかも。今の高校生は、みなAirPodsで澄ましている。

 

ギャップ萌えを諦めて、完全に段差のない完全な一塊になるという、そういう覚悟。それは血液が鉄の味がするのはビックバンから始まった宇宙が最終的には一塊の鉄になるのを目指している、ということに似ている。

2021.8.21

 

 

真面目でも遊び人でもない中間領域で、如何に静かにして居られるかというゲームをしている。

2021.8.30