よりぬきzig12月号(2021)
特異に生きたい。
作曲。今日も今日とて作曲。できない。不作の苛立ち。配偶者は溜息。私は気違い。
中途半端に大人だから変な甘え方をする人。
2021.12.3
臭みが強いが、脂が少しのっている。身体が温まる。
2021.12.5
結婚、出産、育児、財産管理、趣味、レジャー、友人との交流…人生の運営の仕方に対してのオルタナティブを、常に考える必要がある。
そういうことに対して最近は全然負けそうなのである。
2021.12.6
疲れた、と独りごちてみる。疲れを経験値の獲得と心得て、善しとする思想。或いは、疲れを感じ得ない方が立派に生命的であり、亦潔し、という思想。
2021.12.7
子と商業施設へ行き、アンパンマンのクリスマスカードを購める。
2021.12.8
やるべきことと、やったことと、それをやる気力が乖離していて、ほぼ離人症のよう。
それぞれの蛸壺で陰口を叩きながら生きているだけの薄汚れた豚ども。
2021.12.9
ラストクリスマス、あ、下痢魔破、デアゴスティーニ、ラジエター。
2021.12.11
頑張っても孤立、頑張らなくても孤立。別の言葉で、別の角度から、結局誰かに呪われ疎まれる。
2021.12.14
全因果を統合するバランスで涅槃、躁、鬱が決定している。
2021.12.22
仕事の疲れの表現の仕方が人生になる。
あらゆる広告事業を愛していない。
2021.12.24
マルフクの貼られた朽ちた納屋。乗り棄てられて、車内に枯葉の廃セフィーロ。車道に溢れでた木熟れの渋柿。職場の人々に殆ど無視されて、またここに追いやられている。
その質の評価を一切受けることのなく作られたであろう、べちゃっとしたポテトサラダ。胃が受け付けず、嚥下できない。
2021.12.25
何もしないのは悪いから、何となく突っ立っていよう、という仕事。いつでも手伝いますよ、という雰囲気出すだけのやつ。人間関係の演出。
挨拶をすると仕事が増えそうなので、海藻のように揺蕩う。
2021.12.26
追悼という言葉がクソ軽い。バズる為の道具としての追悼。
2021.12.27
シメイレッド。クリスマス料理に使ったブルサンの余りで。
2021.12.29