承認欲求の骨

総合的な言語感覚を磨く練習です。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

淡家 朴『愛されやすさ』(2019)

イジメの発生リスクを抑えるための様々な取り組みがなされている。 その一つに、イジメられる側の性質についての研究がある。 これは社会学、心理学の分野だ。 ヴァルネラビリティ(攻撃誘発性、いじられやすさ)という言葉がある。 例えば、「身体を洗わない…

淡家朴『精神崩壊とデフラグ処理』(2019)

「理解できないクセに、知ろうとするバカが居る。」 今あえて、こういう風に書いた。厭な風に書いた。"理解できないクセ"に、"知ろう"とするバカが居るのだ。 理解できないことがあると、なるべく理解しようとするのが人の常だろう。私も、理解できないこと…

淡家朴『知性とは何か』(2019)

知性とは何か、まず考える。 それは一定の範囲内を正確に記憶する能力だろうか。 また、 一定の時間内に、その記憶を引き出して、的確に出力する能力だろうか。 そういった、インプットとアウトプットの内容から、一定の範囲内を、一定の時間内に、正確に記…

川井躁葉『マナドクス』(2019)

母牛の口動の捻転する切り落とした首の海に埋まる人形の関節は塗膜の原液の塹壕を洗う卓の上の瓶に百足の触覚を暗転して砂丘の小陰唇に宇宙船の常識障害児童要請強制更正執行正道に胎動へ大量の鉱滓へと続く受精卵壊疽増殖骸骨群れ殺し嗤い乍ら階段に連結集…

川井躁葉『僕は数字に傷ついて』(2019)

僕は数字に傷つく 僕は通知に傷つく 数字が欲しい訳ではないのだ つまりその 数字に答えて欲しい訳でもないのだ だのに 傷つく、傷つく、傷つく、傷つく カレンダーの所為で 時間を無駄することに 傷ついてしまった時と同じ ネットの所為で 生きる理由を勝手…

淡家朴『革命血行』(2019)

私の心内の革命は、朝晩、其の往来を繰り返して居ます。時に病的に溢れ、時に啞鬱いで、潮の干満の様に常に流動して居ます。私に出来る事は、其れを書く事です。読んだ分だけの文を排泄して、その排泄した文で出来た肥溜めに溺れたりします。また、喃語で紡…