承認欲求の骨

総合的な言語感覚を磨く練習です。

よりぬきzig10月号(2022)

 

黙して祈りを捧げ、大いなる仮想上位概念に抱かれるか。あるいはまた、酒精、類塩基を投与し続けることでしか保てない刹那の道化を演じるか。いずれにせよ、思想死である。

2022.10.6

 

 

人は私怨で相違し疎遠になる。人生がうまくいかないことは本当に辛いから、変な風に他人にこじつけてしまう。全てに御免なさいをして、現実はというと、この一個の身体から、自慰の単位でくだらなく、空っぽのまま続く。

2022.10.16

 

 

メンヘラ概念に批評述語的価値があると確信していた時は完全に過去になったのだなと思い、少し寂しい。

2022.10.17

 

 

 

よりぬきzig9月号(2022)

 

 

対不起、対不起、と頭下げ繋いだ食い扶持。

2022.9.7

 

【24】
ELLEGARDEN /
「Mountain Top」(2022)
ゼロ年代エモオルタナバンドの16年ぶりの新曲。「エルレの新曲」という概念に酔ってしまって、良いとも悪いとも判断がつかない。
youtu.be/mg12LHwCwBo @YouTubeより

2022.9.10

 

戻り鰹のタタキと新秋刀魚の塩焼き。

2022.9.12

 

 

【31】
The Mars Volta /
「Graveyard Love」(2022)
トゥールに並ぶ神域のプログレオルタナバンド、10年ぶりの新譜。過去作のアイデアを踏襲しているし、繋がっている。ナイフの曲芸のような緊張感を堪能できる。
youtu.be/U7MuV_qNsa8 @YouTubeより

2022.9.16

 

 

町中華、持ち帰り。

2022.9.22

 

 

 

 

よりぬきzig8月号(2022)

 

曝し鯨、赤星瓶633ml。

2022.8.5

 

明日は子と蝉を捕ってゴロワーズを買いに行く。

2022.8.6

 

冷やし塩トマト、いいちこハイボール

2022.8.7

 

Jan Fluというローファイオルタナバンドの新譜。声質が完全に「山中さわお」である。例えばピロウズの脱力オルタナポップ名曲「Doggie Howl」(2011)を思わせる。好みのバンド。
Jan Flu /
「Hedgehog spin」(2022)youtu.be/J_6JgQ-AF1Y @YouTubeより

2022.8.10

 

 

八条東口のマクド

 

夏の影落としたるかな京都タワー

 

存在と時間99.99と御影堂門。

2022.8.11

 

 

フィジー島産のキハダ。

2022.8.17

 

 

【11】
SuiseiNoboAz /
「亡霊に遭ひし事」(2022)
SuiseiNoboAzより新譜、幽着。MVあるリード曲も無論良いが、ポエトリーリーディング作品のこの一曲を推す。「2001年宇宙の旅」のHAL9000のような虚ろなボイスと、芥川の「歯車」のような幽けき語の並び。
youtu.be/GuBRfTrhp10 @YouTubeより

2022.8.30

 

 

【13】
Black Dresses /
「Doorway」(2018)
カナダのベッドルームノイズコア。鼓動や足音のモチーフの楽曲。シンプルで、ノイズポップの初期衝動をパウチした感じ。ノイズコアアルバムイントロダクションにして最高の一曲だと思う。
youtu.be/IgFeWRZV1yg @YouTubeより

2022.8.31

 

 

 

 

 

 

 

よりぬきzig7月号(2022)

 

鱗取り、内臓取り。魚の血液、鱗を剥がしていく時のその音、迫り上がる複雑な生臭さ、そういう体験を全身が欲していて、調理をして、食べる。本当に食べるということをする。

2022.7.2

 

 

鮎と日本酒と初夏。

2022.7.3

 

 

「疲れた」という簡単な概念に吸わせては惜しいほどの、「手厳しい記憶」を味わう。

 

押し潰そうと肉薄する他人の運命を、グーっと押し返す。それは腐敗しているよ、と声を大きくして拒絶する。

 

アンパンマンの匂いで飛んじゃって大変さ。

2022.7.4

 

 

7月上旬の珍味、蝉の幼虫の素揚げ。昨晩近所の公園にて採集してきたものを調理。非常に美味。腹は枝豆風味の炒り卵、胴体の筋肉は鶏肉、頭部手足は海老のしっぽ。

 

不労所得で暮らしたいと憧れながら、実際はゲボが出るほど他人と関わりながら、脅かされ、付き合わされて、したくもないことして、ドッコイ生きている。

2022.7.5

 

 

職場に対する明確な嫌悪と、看過してきたハラスメントの数々。胃がひっくり返りそうになる日々の葛藤をその都度押し殺して、すり潰して、何事もなかったという表情を作って、精神薬や酒や煙草を身体に入れまくる日々に、慣れ過ぎてしまった。心の底が涙で一杯だ。

2022.7.12

 

 

今夏二度目の磯採集。漁業権のかからない磯蟹と岩殻貝を採集。

2022.7.17

 

 

 

 

よりぬきzig6月号(2022)

リアム新譜。こういう(この程度の)楽曲ならビーディアイ時からバンドで作ってたけど、全然当時とは鳴らし方が違う。ロックシンガーとして兄に完全に勝利したのだという自負がそうさせるのか。強え。
Liam Gallagher[UK]1991〜
「Better Days」(2022)
youtu.be/Ob_1D1Y76Ac @YouTubeより

2022.6.1

 

 

人が人を軽蔑し、そのようにしなければやってられないのだ、という弱い弱い自己を抱える不細工な様子を、ものすごい光のようになって照らすように静かに見る。変な風にしかし愛しながら。

2022.6.2

 

 

ポストマローンの新譜、譲歩して聴かないと駄作。

2022.6.5

 

 

賞味期限が1ヶ月半もつホタルイカの沖漬けの瓶詰めが重宝する。

2022.6.7

 

 

発売時から好きでい続けている「辛辛魚」というカップ麺を大量に仕入れた。

2022.6.9

 

 

朝。雨。トレジャラーを喫みながら、The Black Keysの「Dropout Boogie」(2022)

 

子と昼。一昨日のカレー。ウインナーソーセージの罐詰。断面がキャラクターの蒲鉾。

2022.6.11

 

 

令和にあってなお根強い男社会で、育児に時間を取りながら仕事しようとすると、バカにされる。子の世話の一切を配偶者に任せ、これが"男の生きる道"だと胸を張って、ライバルを蹴落としながら生きてきた人々にバカにされる。どれだけ上司に死ねと思われても、早退して、有給取って、育児する。

2022.6.13

 

 

最近その存在を知って、一気に好きになった米ポップパンクオルタナWaterparks。ゼロ年代初期のミクスチャー、エモ、パンク、メロコア黄金期の音楽をオピオイド中毒のように執拗にリバイバルしようとする感じ。最高。
Waterparks[US]2011〜
「Blonde」(2018)
youtu.be/-8NSiHBIvg4 @YouTubeより

2022.6.14

 

 

疲れた中にも、まだまだ幸せになろうという穴があり、そこにビールや音楽を流し込む。まだ疲れ切ってはいない。

2022.6.15

 

 

意図せずに「他者の弱さを引き出して甘えさせてしまう」という隙間風吹くような飄々とした男である。メンヘラに泣きつかれ、取り憑かれ、付き合わされて、疲れ果てさせられた挙句、「あなたのその優しさが悪いのだ」と居直られる。どうですか、その生き様。

 

人格のアルコール化。

2022.6.28

 

 

冷房の効いた部屋で、キンキンに冷えたビール。

2022.6.30

 

 

 

よりぬきzig5月号(2022)

 

屹度弱いのだけど、誰かに何かを用意されるほど如実に全身で弱さを表現していないから、結局全て自分で用意して弱がっているだけ。

2022.5.3

 

 

何かに依存的に惹きつけられるというのが、人生の歩み方で最もしっくりくる。

2022.5.6

 

 

何かまた一つ一つ積み上げようと思って、今日は散歩がてら屑拾いをした。ペットボトル二つ、缶一つ、煙草の吸殻数本、ビニールの骨片みたいなもの、千切れた紐、箸、爪楊枝。誰かに何かをする基礎の基礎、屑拾い。

人が生きていて、偶さか放られた物に、自然の風が吹いて、今まさに眼下に転がっているということの可笑しみに気づく、ということ。

2022.5.15

 

 

恣意的にキツいこと言って、作らなくてもいい緊張感作って、現前したヒリヒリとしたササクレ感、心臓の脈動、その間違ったリアリティにしか存在理由を見出せなくなったヤバい4,50代がマジで厄介で。そいつらに対していつまでも「若手・新参者のカード」を使ってられなくなって。

2022.5.20

 

 

梅雨前のショートサマー的な季節は、非常に不安定だからこそ夏の宇宙へ手が届いているような感じがする。

2022.5.22

 

 

西日の当たる駅のホーム。目の前に若かりしカーソンマッカラーズ似の女。私はキリンジの家路を聞いている。

2022.5.25

 

 

 

 

 

 

よりぬきzig4月号(2022)

 

金髪、ピアスが大丈夫な企業が増えたのだな、と思う。

 

墓場の桜が一番綺麗。

 

好きな銘柄は、ソブラニー。

2022.4.1

 

 

大きな破家蛤を捌いて刺身にした。女性器を解体しているような感じがした。

2022.4.2

 

 

自分の一番好きなことを、続けられるペースですればいい。

2022.4.3

 

 

ティラピア釜飯、姫サザエの酒蒸し。

2022.4.4

 

 

少しでも楽をしようとするジジイのツケが回ってくる。

 

言葉にして発信するほどのことでもないと懐手し始めるのは結構です。ただあなたの胸にある一物が、偶さか作物に転じたらば、どうか聞かせてください。手段はどうだって構いませんから。

2022.4.11

 

 

同一性、信義に関わる仕事のミスをして基底欠損です。

 

自己受容が下がっている。「この仕事向いてない」みたいなありふれた凡庸な自動思考文が脳内に浮かぶ。糞食らえ。

2022.4.12

 

 

仕事の予定があまりにも増えすぎて、目の前に靄がかかっているような感じ。何も手につかない。 

 

私はそんなに働きたくない。

 

心の底から私のことをバカにしている職場の人が、本当に腹の底から私の今までのここに至るまでの経緯を本当に軽蔑しているということを非常に特殊で狡猾な手段を用いて私に伝えてきた。大いなる精神的ダメージを与えられた。

 

不条理だが尚行かんの悪役を身銭を切って引き受けているのだという顔をした完全に演技のピエロ、クソ野郎。そんな頭の湧いた元インテリ40代を敵に回した。クソだが、彼が上手過ぎて、毎回負けて精神をおかしくされる。吐き気がする。

 

思想をもってやってきたつもりが、逆にボロボロにされる。全部分かった上で知性の多寡で競るのに上手いやつがいる。

 

結局、私を本当の意味で咎められるようなメンターは完全に居なくなって、薄笑いの中で、心底軽蔑されて終わっていく。クソ野郎どもに私の腐った腹わたを啄まれていく。それを看過しながら何をしているかというと、何もしていないのである。ただ、死んでいくだけ。

2022.4.13

 

 

職場を支配する資本、ダイナミズムのスケールに、どのようにして自分の身体と精神を嵌め込むか。

 

「楽をしたい。しかし、そこそこ稼ぎたい」という欲望が、独特の中途半端なところまで進んでぐらついて、それに束縛される形で人生が出来上がっていっていること。このことに1日のうち22時間くらい囚われている。夢にも見る。

 

キチガイの電波構文にビートつけても何も熱量が発生せず寒いだけだが、本当のアーティストは筆先から煙を擦り上げる名人芸をもっている。背骨や筋肉みたいな感じがある。

2022.4.14

 

 

産業廃棄物処理のダンプが、クラクションを鳴らして本当に強引に割り込みをしてきた。それがお前の生き様か。

2022.4.16

 

 

子が、乳歯を生え揃え、ものを言うようになったことに対する感慨。

2022.4.19

 

 

すいません、申し訳ないです、とか適当に言いながら、欲望を走らせる。

2022.4.20

 

 

男梅サワー。梅、というより、紫蘇。

2022.4.21

 

 

社会では「それは言いっこなしよ」ということになっているあらゆる事柄の一つ一つに傷付くも、全部無かったことにされる。大丈夫じゃない人の方を異常だと見做した方が回るからという理由で。

 

中途採用で来た40代のつるっとした顔の人が恐らく私を憎んでいる。まただ。またこのステージに入った。色々あった糞ロスジェネに疎まれ攻撃される。

 

20代のうちに、もっと試練的に経験すべき業というものがたくさんあったのだろうと気付かされる。ある地点で、子育ての道に逃げたのかも知れない。仕事の道は向いてないから。

 

公共的な人になろうとして慎重になるも、結局どこかで尖って孤立してしまう。

2022.4.26

 

 

最近の読書。悪口と分析の親和性という内容。悪口は分析であり、分析は悪口である。何かを嫌おうとする視座は、その何かに対する拭い去れない如実な関心を表している。

 

過剰なものに憧れることを、未だにいいことだと思っていることの、その執拗さの裏にある何か。自己の成長と、それに関わった他人との間に生じた違和感。そのそれらを超えようとする欲望。

2022.4.28