よりぬきzig5月号(2022)
屹度弱いのだけど、誰かに何かを用意されるほど如実に全身で弱さを表現していないから、結局全て自分で用意して弱がっているだけ。
2022.5.3
何かに依存的に惹きつけられるというのが、人生の歩み方で最もしっくりくる。
2022.5.6
何かまた一つ一つ積み上げようと思って、今日は散歩がてら屑拾いをした。ペットボトル二つ、缶一つ、煙草の吸殻数本、ビニールの骨片みたいなもの、千切れた紐、箸、爪楊枝。誰かに何かをする基礎の基礎、屑拾い。
人が生きていて、偶さか放られた物に、自然の風が吹いて、今まさに眼下に転がっているということの可笑しみに気づく、ということ。
2022.5.15
恣意的にキツいこと言って、作らなくてもいい緊張感作って、現前したヒリヒリとしたササクレ感、心臓の脈動、その間違ったリアリティにしか存在理由を見出せなくなったヤバい4,50代がマジで厄介で。そいつらに対していつまでも「若手・新参者のカード」を使ってられなくなって。
2022.5.20
梅雨前のショートサマー的な季節は、非常に不安定だからこそ夏の宇宙へ手が届いているような感じがする。
2022.5.22
西日の当たる駅のホーム。目の前に若かりしカーソンマッカラーズ似の女。私はキリンジの家路を聞いている。
2022.5.25