よりぬきzig11月号(2020)
誰にでもできる仕事を、あたかも拘ってますみたいなそういう見せ掛けの美学や哲学で塗り固めて、そういうアスペ的な生き方もいいんだけど畜生どうも。
2020.11.2
「忙しい」という幻想の中で、何一つ生命的な営みをしていないことを顧みない大人たち。
2020.11.5
親の、子供を使っての自己実現の限界点をも超えて自己実現しようとする不遜のことを、過保護と呼ぶ。
2020.11.13
「育児」という言葉が厭だ、使わない。その世界線を無視して生きる。
一歳児に飯を与えていて、何かぐっと感動していた。これは育児なんて安い言葉で形容できる出来事ではない。極めて致命的な生命のケアだと思った。
2020.11.14
義祖母の畑で採れた大根を、今晩の味噌汁に入れる。こういうのの存在論的な深みに思いを致す。
2020.11.22
「その場の負け役」のような「おいしい席」があれば、望んで引き受ける。そこでは当然、敗者として謹んで過ごす表象を強いられる。しかし実際に何をしているかまで真剣に見る者は居ない。それは、愛になるからだ。
2020.11.23
他人の意見とかを全く無視して、ただいいと思ったものだけを貫くことって、かなり地味で虚しい。それでも、やるけれど。
2020.11.24
鬼滅コラボの数々を見て、資本主義社会だなぁと思った。感性腐るよ。
感性は腐ったほうがいい。腐ってない感性をもつと、キモくなる。
2020.11.25
いつもその曲聴いてるよね、と少し軽蔑するニュアンスで言われることがある。その軽蔑のニュアンスがよく分からない。好きだからずっと聴いているだけである。
2020.11.29
発展途上国や内戦のある国の映像などを見せて、恵まれた環境にあることを感謝しましょうという説話構造の暴力。
2020.11.30