淡家朴『静かにね』(2019)
疲れた。
もう、殆ど生きる力は残って居ない。
時折、気を遣って笑い掛けて呉れる全ての人たちに、私は感謝して居ます。
私という現象は、結局のところ何だったのだらうか。
私は、また考える。
心の中に浮かび消えゆく観念の泡に合わせて、相応しい言葉を探し始める。
現実、私は前よりも更に黙するようになった。
私は、衒学を離れたくなった。
知ったかぶりをしたくなくなった。
これ以上、嘘を吐きたくなくなった。
私は考える。
もっと相応しい言葉を探す為に。
私は、この世のことを、殆ど分からないままで居る。
だから、私は、黙らなければならない。
黙って、自然に成る。