淡家朴『神をシカト』(2019)
年間の行動計画によって、無辜な私の領域が他者に侵されていきます。
彼らは柔らかな笑みを浮かべて近づき、私の仕事量の限界ギリギリのところを打診しています。
その笑みの汚らしさ。
ほとんど絶望的な笑みを湛えて、逼塞する私を「まぁまぁまぁ」と遣り込めながら、口にモルヒネを注ぎ込むのです。
「私、ちょっと心に逸物があって、あまり多くを抱えると、いけないんです。」
だなんて、フラットに言えるムードはありません。少しでも負のエネルギーを放てば、彼らはそれを「大袈裟に」して、悪い方悪い方へと誇張して取るから、やれません。
ああ、これこれ。
この彼らの(極めて冷血な)態度で病んだんだよなぁと、再び同じようなダメージを春先に得ます。
しかし、やはりある程度の忍耐力。
立ち止まる為の足腰の筋肉も、何となくあるようなないような気がします。
ここから秋までは我慢の連続。
ほぼ盲目的に、盲滅法で進みます。
正月に引く御神籤にはいつも、盲滅法ではダメだと怒られていますが。神道に信仰はないので、別に糞食らえです。