承認欲求の骨

総合的な言語感覚を磨く練習です。

淡家朴『よりぬきzig11月号』(2019)

私を軽蔑する人にも、性愛関係の為に優しくする人や、利害関係の為に慕う人がいるということ。それを想像しては胸が痛むのです。人間は、虚しい。 11/1 人を傷つけたくもなければ、傷つけられたくもない。純粋に、生の喜びを積み上げたい。認め合いたい。 11…

淡家朴『よりぬきzig10月号』(2019)

他者を受け入れる、がしかし影響を受けない(そういっても少しは影響を受けてしまう)。 10/10 対人空間では、そこで起こるあらゆる無意味が、存在の述語になる。 10/10 瞑想、沐浴、読書。 10/13 他人の顔を見たくない。 10/15 背骨、卵巣、大腿骨、の群れ。 …

淡家朴『人間の寂しさ』(2019)

努力は敵を作る。 努力は価値観を作る。 「私はこれだけしたのに、アイツはしていない。」 「私はこれだけしたから、もう大丈夫だ。」 どちらの感情にも何の根拠もない。そして背後に怒りがある。 考えてみる。 「相手の方が得をしており、私の方が損をして…

淡家朴『天職』(2019)

人間が、その才能を開花させる為の条件は何か。それは、「適性に合うかどうか」ということではない。それは、他者からの「余人を以っては代えがたいものとして、あなたを召喚したのだ」という意識の宛先になることである。 これを、宗教用語で「召命」と呼ぶ…

淡家朴『育児』(2019)

‪乳児が泣き喚き手足をばたつかせる。 この、画一的な反応の反復。 その都度、不快感の原因を推量し、それを取り除く。 この、画一的な行動の反復。 やがて乳児が泣き止み、手足をばたつかせることを止める。それを以って実践的要求の完了とする。少し落ち着…

淡家朴『よりぬきzig9月号』(2019)

育児教室。半ば強制的に妊婦体験の重石を腹に巻かれる。妻がルサンチマンを湛えた笑顔で、こちらにスマホを向け、撮影する。 2019 9.1 昨日の助産師の口調について考えていた。彼女は「絶対○○はダメ」「絶対○○をしなければならない」「○○なわけない」という…

淡家朴『よりぬきzig8月号』(2019)

社会的な評価を受けなくてもいい。但しそれは、怠惰ではなく、直向きな努力が必要で。 /2019 8.17 何処に居ても誰と居ても、そことは別位相に社会を持てるか、或いは、社会性を立ち上がらせられるか。 /2019 8.17 「心の余裕」がやって来るのを待つ。それは…

淡家朴『家族禁止』(2019)

性愛主義的イデオロギーが厭だ。 換言すると、「家族」「ファミリー」みたいな価値観に、非常に強く深い懐疑心を抱く。 何故? 何故だろう、理由は分からない。 過去の自己分析によると、エディプス期の通過に失敗しているらしい。 確かに、強い力で抑えつけ…

淡家朴『仕事で無理をするということ』(2019)

今日も私は、殆ど執着心と自己保存欲求だけをもって生きているみたいだ。 中年たちと背中を合わせて、時折嫌味を浴びせられながら、夕方まで反復の仕事をする。 頭を下げたり、電話をしたり、稟議書、復命書、報告書の類を書いたりする。加えてその他の書類…

淡家朴『手抜きで生きます』(2019)

「勝負事」 は、 ちょっと手を抜いたりする隙、 が、落ち度になるかも知れないけれど、 「生きること」 は、勝負ではないので、 ちょっと手を抜いたりする。 そんな手を抜く私を、 過去の手を抜かなかった私と比べて、 劣化だと言って呉れる人 は、やはりあ…

淡家朴『静かにね』(2019)

疲れた。 もう、殆ど生きる力は残って居ない。 時折、気を遣って笑い掛けて呉れる全ての人たちに、私は感謝して居ます。 私という現象は、結局のところ何だったのだらうか。 私は、また考える。 心の中に浮かび消えゆく観念の泡に合わせて、相応しい言葉を探…

淡家朴『幻灯キに曦』(2019)

最近の私の精神状態は、決して悪くはない。 併し、それは決して自然とは謂えない。 医者に処方された抗鬱剤を去年の倍の量を飲んで居る。 加えて、市販のトランキライザーを、用法用量を守らずに飲んで居る。 私は、自己破壊願望などない。 酒も煙草も、変な…

淡家朴『芸術的障害者』(2019)

Foo Fightersの「Best Of You」(2005)を聴いて、こんなにも涙が溢れてくるのは、何故だろうか。 カートコバーンが、散弾銃を自分の頭にぶっ放して死んだ時から、デイブグロールは、彼の心の闇を引き受けていたのかな。 私が生まれて、一つだけ悲劇があるとす…

淡家朴『レム睡眠の虎』(2019)

あえて節度のない言い方をします。 理解できないことがあると、 他人の所為にする人が憎い。 そして、私に関わっている全ての人は、 そういう人だ。 全てだ。例外はない。 これ読んでいるあなたもね。 理解できないことがあると、 自分にも非があるかもしれ…

淡家朴『私を分かるな』(2019)

その行為自体に、完全な意味が発生する行為。 真の行為を獲得したいという欲望。 正直、色々ともう不快だ。 このブログを見る他人の目が不快だ。 このブログを見て、影響を受けて、 反応をしてくる他人が不快だ。 何度も言うが、これは「淡家朴」のブログだ…

淡家朴『論件の矮小化』(2019)

味の方と書いて、味方。 一体それは誰か? ネットの辞書によれば、 みかた【味方・身方・御方】1.《名》自分の属する方。仲間。 「国際世論を―につける」2.《名・ス自》仲間として力をかすこと。加勢すること。 「すべての条件が彼に―する」 とある。 仲間意…

淡家朴『職場内言論統制』(2019)

今の職場で、 「ネガティブな口癖を直せ」 というハラスメントを受けています。 私は、自明の物事を少しずらして考えたり、世間一般的な目線を採用しないということを全ての精神生活の軸足に考えています。 これは、私が、ただ我が儘にそうしているのではな…

淡家朴『神をシカト』(2019)

年間の行動計画によって、無辜な私の領域が他者に侵されていきます。 彼らは柔らかな笑みを浮かべて近づき、私の仕事量の限界ギリギリのところを打診しています。 その笑みの汚らしさ。 ほとんど絶望的な笑みを湛えて、逼塞する私を「まぁまぁまぁ」と遣り込…

淡家朴『順応暴走』(2019)

本当にどうでもよくて、ありがとう。 クソも最高も一緒くたの世界線。 みなさまの深い誤解によって出来た狂気の沙汰の中を、順応しながら遠く及んでいく。 奇跡は不埒。 逆捩じの青年たちが、反転させた骸骨に臍の緒を括り付けて嗤う。

淡家朴『蔑めば、恋』(2019)

私はバカが嫌いである。 バカとは、知性の欠如である。 そして、知性の欠如が齎すものは「争い」である。 私の理性の位置は、大体この辺りにある。 対人間におこる争いとは、理解の枠組みを外れた発言や行動、とりわけ「理解不能」という事態の直接的処理の…

淡家朴『パンティレイドマン』(2019)

下着泥棒の分からないところは、彼(彼女)らが洗濯された下着を狙うところである。 つまり、下着の持ち主が着けた何らかの内容物や痕跡を欲望する訳ではないのだ。 ここで、犯行に二つの分岐パターンが生じる。 泥棒した下着をコレクションするタイプ。 また…

淡家朴『趣味は座ること』(2019)

私は読書をしますが、ほぼ全ての内容を忘れてしまうので、内容を取っているのではなくて、網膜に文字を見せているだけという感じです。 もっといえば、座ってるだけ。 私は多分、読書が好きなのではなくて、座るのが好きなのかもしれません。 そういうわけで…

淡家朴『何故、ちんちんを隠すのか』(2019)

まず私たちは、何としてでも世界があることを決めつけなければ、存在ができません。 でも、そういうのって、もういいかげん飽きてしまいます。飽きるというのは、現代のキーワードで、それは私が資本主義社会の中で、記号消費しまくっていることの何よりの証…

淡家朴『バースデイ・レジスタンス』(2019)

「人は、未来の前の為に過去を思い出す」というジャックラカンの言葉があります。 私たちは、誰一人として過去を持つことはできません。しかし、過去を思い出すことはできます。そして、「私とは、このような人間である」ということを他者に伝える為に、都合…

淡家朴『人は、しない』(2019)

人は、決めたことをしないなと思う。 私も、他にしようと決めていたことはあるのだけれど、それを無視して、面倒臭がって、こうしてサイトに文を捻っている。 面倒であればやらなくてもいい。 そう私を許す大胆さが私の中に生まれた。 それは気分障害や不眠…

淡家朴『高校球児と性欲の分散』(2019)

受信料を取るNHKが、高校野球を放送する。 立派に営利的ではないかと、育ち過ぎた高校球児の尻を睨みつける。 時速151キロの豪速球を投げる高校生がいるという。 まだ未成熟な肉体を、無理に改造するという。 もはや自傷行為に近いな、とも思う。だって、そ…

淡家朴『見つからぬ相談』(2019)

今、一つの小さな島国が滅びようとしている。 そういえば公園の桜が、咲いていた。 生きる意味が見つからないという常套句を漏らし続けるメランコリー患者のように。或いは、働く意味が見つからないという常套句を吐き散らかす万年転職志望者のように。 そし…

淡家朴『道祖神』(2019)

路傍の生体に執着するのが秘かの愉しみである。瀝青の間隙に沸沸と空いた蟻の巣穴などは、尚、素晴らしい。幽けき存在への憧憬は、私を路傍の生体の観察へと誘う。 暗渠の廃墟などの生体も良いのかも知れないと想像されるが、私の小心によるお化けへの恐怖が…

淡家朴『社会』(2019)

職場の暗い翳になる鬼が居ます。 顔を顰めて、世間にぐれています。 弱いものいじめが大好きな彼女らは、「お局」と呼ばれたりしている人です。 何らかの不遇因を持って、心のうちで世間を呪っている。とりわけ、可能性のありそうな若者に対し、それらを再起…

淡家朴『楽して稼ぎたい』(2019)

仕事が厭になったら、もうあまり積極的に仕事をしなくなるのが、人の常だと思います。 それは、すごく自然なことだと思います。 世の中に楽な仕事など無いと、胸を張ってエッヘンと出来る人というのは、たとえ仕事が厭になっても、それに耐えたり、また別の…