承認欲求の骨

総合的な言語感覚を磨く練習です。

淡家朴『正常性バイアス的な、あまりに正常性バイアス的な』(2020)

ここ数ヶ月、私の社会生活に著しい影響を与えた「コロナ」というキーワード。 「私はコロナを他人に移したくはないが、それ以上に、コロナに移りたくはない。マスクは、他人の感染リスクを下げるかもしれないが、私が他人から感染させられるリスクを下げられ…

映画鑑賞第1回『閉鎖病棟-それぞれの朝-』(2019)

『閉鎖病棟-それぞれの朝-』(2019)をiTunesレンタル(¥407)で、観ました。 監督,脚本:平山秀幸 原作:帚木蓬生 出演:笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈 死刑執行中の過失の隠蔽の為(という極めてフィクショネスフルな設定)、世間から抹殺された存在として精神科病…

淡家朴『よりぬきzig4月号』(2020)

全ての「ツイート」は、外見的には無邪気な日常的思考という体をとるが、「他者との差異、とりわけ独自性や優越性」を、「他者によって肯定的に評価させようとすることを目指す」という点で、基本的に、十分暴力的である。故に元気のない時にTwitterはつまら…

淡家朴「読み物投稿サイト scraiv第二投稿作品『妄じて放さぬ』(2019)」

序 これは、過去に投稿した『白身』と『程度』という題の、それぞれの作物に、『妄じて放さぬ』という散文を加えて、三部作としたものです。なお、三部作であって、三部構成ではありません。 一 私を妄じて放さぬもの。躁と鬱ぎ。これらに思い染めないでいる…

淡家朴「読み物投稿サイト scraiv第一投稿作品『神聖病』(2019)」

一 仕事を貰わないでいると、社会の厄介物だとか人間の屑だとか好きに言い、かえって仕事をたくさん貰っているのをみると、早速、もっと自由に生きよ、家族との時間を大切にせよ、自分のことを考えよ、と簡単に思いつきで言います。言葉は意識と同じように刹…

淡家朴『私の好きなドゥルーズの思想』(2020)

COVID-19の影響で、ご多分に漏れず、私も在宅業務が増えた。必要あらば、会議をzoomというアプリで行うという通達も受けている。 したがって、本来は出勤している時間に家にいる。ということが増えた。 しかし、それが哀しいほど苦ではなく、むしろ今がベル…

淡家朴『よりぬきzig3月号』(2020)

たとえナンバーガールのライブを生で見たとしても、そのことをSNSで発信しないでいられるような静的な力を、自称音楽好きたちは、もう取り戻せないでしょう。 でもね、音楽なんてものは、誰に伝えるわけでもなく、一人で勝手に感動して、一人で孤独な時間を…

淡家朴『同期生の死』(2020)

誰か近しい人が亡くなったことを聞いた時に、筆を運ばずには居られないという性分は、まこと不謹慎である。 胸のうちに秘めて置けばよいこと。 学生時代の同期生の一人が、亡くなったという。 病死なのか、事故死なのか、あるいは、自死なのか。様々な憶測が…

淡家朴『主体性からの逃走』(2020)

「社会的評価を獲得し、給料を上昇させていくゲーム」に参加してから、丸4年が経つ。 大学に入学した人が、一度も留年をせずに、大学を卒業するのと同じだけの具体的時間を経過した、ということになる。 日々、労働者として、個人の時間を差し出している組織…

淡家朴『よりぬきzig2月号』(2020)

努力する人は希望を語り、怠ける人は、不満を語りながら場当たり的にまた希望をも語ることができる、と語りながら井上靖の墓を暴き、その霊液を浴びる。 2020.2.3 寒い。井伏鱒二を生き埋めにしたような寒さだ。 常に今日の自分が音楽を聴くのであり、前から…

淡家朴『よりぬきzig1月号』(2020)

今年初めて会った職場の人に、「明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。」と挨拶しましたところ、「あー、はい。」と言われました。 新年の挨拶をして、「あー、はい。」と言われたのは初めてなので、新鮮な気持ちでした。 今はま…

淡家朴『よりぬきzig12月号』(2020)

読書は前頭葉が活字に寝そべるイメージ。 2019.12.1 ロシア産の赤魚を購入。カレーにする。 2019.12.1 日本はボラ、スズキ。ベトナムはバサ、パンガシウス。ロシアは赤魚。 2019.12.1 レジの労働者が、私の差し出した手の角度に対応して、微妙な角度を付けて…

淡家朴『よりぬきzig11月号』(2019)

私を軽蔑する人にも、性愛関係の為に優しくする人や、利害関係の為に慕う人がいるということ。それを想像しては胸が痛むのです。人間は、虚しい。 11/1 人を傷つけたくもなければ、傷つけられたくもない。純粋に、生の喜びを積み上げたい。認め合いたい。 11…

淡家朴『よりぬきzig10月号』(2019)

他者を受け入れる、がしかし影響を受けない(そういっても少しは影響を受けてしまう)。 10/10 対人空間では、そこで起こるあらゆる無意味が、存在の述語になる。 10/10 瞑想、沐浴、読書。 10/13 他人の顔を見たくない。 10/15 背骨、卵巣、大腿骨、の群れ。 …

淡家朴『人間の寂しさ』(2019)

努力は敵を作る。 努力は価値観を作る。 「私はこれだけしたのに、アイツはしていない。」 「私はこれだけしたから、もう大丈夫だ。」 どちらの感情にも何の根拠もない。そして背後に怒りがある。 考えてみる。 「相手の方が得をしており、私の方が損をして…

淡家朴『天職』(2019)

人間が、その才能を開花させる為の条件は何か。それは、「適性に合うかどうか」ということではない。それは、他者からの「余人を以っては代えがたいものとして、あなたを召喚したのだ」という意識の宛先になることである。 これを、宗教用語で「召命」と呼ぶ…

淡家朴『育児』(2019)

‪乳児が泣き喚き手足をばたつかせる。 この、画一的な反応の反復。 その都度、不快感の原因を推量し、それを取り除く。 この、画一的な行動の反復。 やがて乳児が泣き止み、手足をばたつかせることを止める。それを以って実践的要求の完了とする。少し落ち着…

淡家朴『よりぬきzig9月号』(2019)

育児教室。半ば強制的に妊婦体験の重石を腹に巻かれる。妻がルサンチマンを湛えた笑顔で、こちらにスマホを向け、撮影する。 2019 9.1 昨日の助産師の口調について考えていた。彼女は「絶対○○はダメ」「絶対○○をしなければならない」「○○なわけない」という…

淡家朴『よりぬきzig8月号』(2019)

社会的な評価を受けなくてもいい。但しそれは、怠惰ではなく、直向きな努力が必要で。 /2019 8.17 何処に居ても誰と居ても、そことは別位相に社会を持てるか、或いは、社会性を立ち上がらせられるか。 /2019 8.17 「心の余裕」がやって来るのを待つ。それは…

淡家朴『家族禁止』(2019)

性愛主義的イデオロギーが厭だ。 換言すると、「家族」「ファミリー」みたいな価値観に、非常に強く深い懐疑心を抱く。 何故? 何故だろう、理由は分からない。 過去の自己分析によると、エディプス期の通過に失敗しているらしい。 確かに、強い力で抑えつけ…

淡家朴『仕事で無理をするということ』(2019)

今日も私は、殆ど執着心と自己保存欲求だけをもって生きているみたいだ。 中年たちと背中を合わせて、時折嫌味を浴びせられながら、夕方まで反復の仕事をする。 頭を下げたり、電話をしたり、稟議書、復命書、報告書の類を書いたりする。加えてその他の書類…

淡家朴『手抜きで生きます』(2019)

「勝負事」 は、 ちょっと手を抜いたりする隙、 が、落ち度になるかも知れないけれど、 「生きること」 は、勝負ではないので、 ちょっと手を抜いたりする。 そんな手を抜く私を、 過去の手を抜かなかった私と比べて、 劣化だと言って呉れる人 は、やはりあ…

淡家朴『静かにね』(2019)

疲れた。 もう、殆ど生きる力は残って居ない。 時折、気を遣って笑い掛けて呉れる全ての人たちに、私は感謝して居ます。 私という現象は、結局のところ何だったのだらうか。 私は、また考える。 心の中に浮かび消えゆく観念の泡に合わせて、相応しい言葉を探…

淡家朴『幻灯キに曦』(2019)

最近の私の精神状態は、決して悪くはない。 併し、それは決して自然とは謂えない。 医者に処方された抗鬱剤を去年の倍の量を飲んで居る。 加えて、市販のトランキライザーを、用法用量を守らずに飲んで居る。 私は、自己破壊願望などない。 酒も煙草も、変な…

淡家朴『芸術的障害者』(2019)

Foo Fightersの「Best Of You」(2005)を聴いて、こんなにも涙が溢れてくるのは、何故だろうか。 カートコバーンが、散弾銃を自分の頭にぶっ放して死んだ時から、デイブグロールは、彼の心の闇を引き受けていたのかな。 私が生まれて、一つだけ悲劇があるとす…

淡家朴『レム睡眠の虎』(2019)

あえて節度のない言い方をします。 理解できないことがあると、 他人の所為にする人が憎い。 そして、私に関わっている全ての人は、 そういう人だ。 全てだ。例外はない。 これ読んでいるあなたもね。 理解できないことがあると、 自分にも非があるかもしれ…

淡家朴『私を分かるな』(2019)

その行為自体に、完全な意味が発生する行為。 真の行為を獲得したいという欲望。 正直、色々ともう不快だ。 このブログを見る他人の目が不快だ。 このブログを見て、影響を受けて、 反応をしてくる他人が不快だ。 何度も言うが、これは「淡家朴」のブログだ…

淡家朴『論件の矮小化』(2019)

味の方と書いて、味方。 一体それは誰か? ネットの辞書によれば、 みかた【味方・身方・御方】1.《名》自分の属する方。仲間。 「国際世論を―につける」2.《名・ス自》仲間として力をかすこと。加勢すること。 「すべての条件が彼に―する」 とある。 仲間意…

淡家朴『職場内言論統制』(2019)

今の職場で、 「ネガティブな口癖を直せ」 というハラスメントを受けています。 私は、自明の物事を少しずらして考えたり、世間一般的な目線を採用しないということを全ての精神生活の軸足に考えています。 これは、私が、ただ我が儘にそうしているのではな…

淡家朴『神をシカト』(2019)

年間の行動計画によって、無辜な私の領域が他者に侵されていきます。 彼らは柔らかな笑みを浮かべて近づき、私の仕事量の限界ギリギリのところを打診しています。 その笑みの汚らしさ。 ほとんど絶望的な笑みを湛えて、逼塞する私を「まぁまぁまぁ」と遣り込…